神宮 お白石持
お白石持の概要
第56回 明治22(1889)年度 | ||||||
83団体が奉献しました。団体名は特になく、町村または小字名をもって標示し、周旋人惣代をもって代表させていました。 遷御が10月となったため、お白石持9月に行われました。 |
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第57回 明治42(1909)年度 | ||||||
9月6日から9日にかけて行われました。宇治山田市役所から「神宮御料御白石献納心得十ケ条」が交付されました。 このころ青年団活動が活発化し、お木曳き・お白石持の中心的存在が青年団であるところから、この青年団の雅号が奉曳団の別称となりました。この年次の奉曳には、内宮川曳に甲組奉曳会と乙組奉曳会ができ、外宮陸曳には聯合奉曳会が結成されました。 |
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内宮 川曳 |
甲組 | 館町(館浦)浦田町(館浦)江村(清渚連)北中村(壮少会)桜木町(旭勾社)鹿海村(奉曳社)大湊町(大水門) | ||||
乙組 | 今在家町(洗心会)中之切町(赤心会)三津村(浜荻連)溝口村山田原村二軒茶屋(潮観社)楠部村(櫲樟青年会)一宇田(親愛会)松下村 朝熊村(壮友会)中之町(協賛会)古市町(宮比連)久世戸町(久親会) | |||||
外宮 陸曳 |
甲組 | 前山村(奉曳会)川端村(柳団)神社港(辰組)馬瀬村(馬瀬)小木村(小木)竹ケ鼻村(大口組)下野村(下野)宮川町(義勇会)常磐町(翠紅社)向山村川田町(誠勇会)浦口町(旭友会)豊川町(豊盟団)岩淵町(岩淵)八日市場町(篤友会)高向村(共盛団)尾上町(永昌社)表宮後町(厚友会)辻之町(光武会)後野町(協友会)通村(栄通社)黒瀬村(橘栄社)二俣町(燕尾会)王中島村(青年会)中島町(豊流社)長屋村(青年会)吹上町(有信社)勢田・藤里・旭(三栄会)荘村(青年会)小川町(勢勇団)京町(親友会) | ||||
乙組 | 新開村船江町(神習組)一志久保町(癸卯会)西村(西隆団)大世古町(青年会)岡本町(錦友会)辻久留町(栗友会)一色村(一色)今一色(修交会)田尻村(青年会)一之木町(須原団)大湊町(大水門)曾祢町(正義会)新町(新勇団)高柳町(高柳)小柳(共盛会)倭町(豊友社)上之久保町(千歳社)鳥帽子世古町(玉鈴会)下中之郷表町(郷友会)河崎南側(勢栄社)同北側(北友社)同南町(勢南社)同五箇字(翠紅社)河崎世占(清栄社)黒瀬中崎(信有社)田中中世占町(協友会) | |||||
第58回 昭和4(1929)年度 | ||||||
内宮は9月1日から、外宮は5日より始まりました。お白石行事の運営に当たっては、5月6日に神宮御白石奉献聯合会が作られました。 新規の奉献団は認められず、旧神領民の69団体に限られました。雅号につきましては、岡本町が鹿聞里に、川端村が天漁人に、前山村が養命団に、今一色村が高城団に改称されました。また、中島町川原・中野に有義団が新しく設けられました。この名称の由来は、鹿聞里が新名所絵歌合により、天漁人は鮎の外宮への供進、養命団がその地の養老滝に基づくものだそうです。 |
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『昭和4年度神宮式年御造営要覧』より御白石献納表 | ||||||
皇大神宮 | 豊受大神宮 | 月読宮 | 月夜見宮 | 瀧原宮 | 伊雑宮 | 団体名 |
5勺 | 5勺 | 宇治山田市館ノ町 | ||||
5勺 | 5勺 | 同 今在家 | ||||
5勺 | 5勺 | 同 中之切 | ||||
5勺 | 5勺 | 同 浦田町 | ||||
5勺 | 5勺 | 同 桜木町 | ||||
7勺 | 7勺 | 同 中之町 | ||||
1合1勺 | 1合1勺 | 同 古市町 | ||||
3勺7才5 | 3勺7才5 | 同 久世戸町 | ||||
7勺5才 | 7勺5才 | 同 倭町 | ||||
7勺5才 | 7勺5才 | 同 尾上町 | ||||
3合 | 3合 | 同 岡本町 | ||||
2合5勺 | 2合5勺 | 同 岩淵町 | ||||
1合5勺 | 1合5勺 | 同 吹上町 | ||||
6合 | 6合 | 同 河崎町 | ||||
2合 | 2合 | 同 船江町 | ||||
1合5勺 | 1合5勺 | 同 本町 | ||||
1合2勺5才 | 1合2勺5才 | 同 豊川町 | ||||
2合5勺 | 2合5勺 | 2合5勺 | 同 宮後町 | |||
3合5勺 | 3合5勺 | 同 一之木町 | ||||
1合 | 1合 | 同 一志久保町 | ||||
1合6勺 | 1合6勺 | 同 八日市場町 | ||||
1合2勺5才 | 1合2勺5才 | 同 大世古町 | ||||
2合5勺 | 2合5勺 | 同 曽禰町 | ||||
1合2勺5才 | 1合2約5才 | 同 下中之郷町 | ||||
2合2勺5才 | 2合2勺5才 | 同 常盤町 | ||||
1合5勺 | 1合5勺 | 同 浦口町 | ||||
1合 | 1合 | 同 二俣町 | ||||
2合5勺 | 2合5勺 | 同 辻久留町 | ||||
1合2約5才 | 1合2約5才 | 同 中島町京町 | ||||
3合4勺 | 3合4勺 | 同 出雲町町 | ||||
2合5勺 | 2合5勺 | 同 小川町 | ||||
1合2約5才 | 1合2約5才 | 同 中島 | ||||
1合 | 1合 | 同 中野 | ||||
2合 | 2合 | 同 宮川町 | ||||
3勺 | 4勺 | 二見町大字荘 | ||||
1合 | 1合 | 同 大字今一色 | ||||
2勺 | 3勺 | 同 大字西 | ||||
1合 | 5勺 | 同 大字松下 | ||||
3勺 | 2勺 | 同 大字山田原 | ||||
3勺 | 2勺 | 同 大字溝口 | ||||
6勺 | 4勺 | 同 大字三津 | ||||
1合 | 8勺 | 同 大字江 | ||||
3合8勺 | 2合5勺 | 3合 | 四郷村 | |||
5勺 | 5勺 | 浜郷村字二軒茶屋 | ||||
1合2約5才 | 1合2約5才 | 同 大字神田久志本 | ||||
1合2約5才 | 1合2約5才 | 同 大字黒瀬 | ||||
5勺6才 | 1合2約5才 | 同 大字黒瀬中崎 | ||||
1合2約5才 | 1合2約5才 | 同 大字一色 | ||||
6勺 | 6勺 | 同 大字田尻 | ||||
7勺5才 | 7勺5才 | 同 大字通村 | ||||
1合 | 1合 | 城田村大字川端 | ||||
1合8勺2才 | 1合8勺2才 | 神社町 | ||||
2勺5才 | 2勺5才 | 宮本村大字勢田 | ||||
1合 | 1合 | 同 大字藤里、旭 | ||||
1合5勺 | 1合5勺 | 同 前山 | ||||
1合5勺 | 1合5勺 | 御薗村大字長屋 | ||||
2合5勺 | 2合5勺 | 同 大字高向 | ||||
5勺 | 5勺 | 同 大字新開 | ||||
6勺 | 6勺 | 同 大字王中島 | ||||
4合5勺 | 4合5勺 | 大湊町 | ||||
1坪 | 磯部村青年団 | |||||
1坪(清石) | 瀧原村大字野後 | |||||
第59回 昭和28(1953)年度 | ||||||
各奉献団体の結成と、お白石奉献の準備を促進するため、3月1日に伊勢神宮奉祝奉仕会が結成されました。奉献行事は内宮が8月26日から9月2日、外宮が9月3日から8日に行われました。 奉献団名は、町名を冠するだけが通例でした。二俣町燕尾会・浦口町親和会・旭町有義団・中島豊流団・出雲町誠義会・竹ケ鼻三社連・黒瀬町橘栄社・今一色高城団・川端天漁人は雅号を用いました。 |
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第60回 昭和48(1973)年度 | ||||||
昭和45(1970)年10月にお白石奉献総連合会が結成され、奉献行事は昭和48年8月18日から30日に行われました。御木曳と同様に全国から一日神領民が募集されました。 雅号を使用し続けたのは、天漁人・篤友会・誠義会・有義団・豊流団・養命団・豊栄会・信友団・清渚連の九団でした。 昭和49年には別宮のお白石持が行われました。 9月29日 月読宮 10月22日 滝原宮 10月26日 伊雑宮 11月3日 倭姫宮 11月 5日 月夜見宮 |
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第61回 平成5(1993)年度 | ||||||
平成2(1990)年8月23日にお白石奉献総連合会が結成され、奉献行事は平成5年7月31日から8月30日に行われました。 平成6年には別宮のお白石持が行われました。 10月2日 月読宮 10月23日 滝原宮 10月30日 伊雑宮 11月3日 倭姫宮 11月27日 月夜見宮 |
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第62回 平成25(2013)年度 | ||||||
内宮奉献 | 内宮領 | 7月26日~27日 | 外宮領 | 7月28日~8月11日 | ||
外宮奉献 | 内宮領 | 8月17日~18日 | 外宮領 | 8月23日~9月1日 |
〔参考文献〕
造神宮使庁『昭和4年度神宮式年御造営要覧』(発行年月表記なし)
倉田正邦 『宇治山田明治年代記』 昭和57年5月 三重県郷土資料刊行会
文化庁文化財保護部
『無形の民俗文化財 記録 第21集 伊勢のお木曳き行事・白石持ち行事』
昭和50年12月 文化庁文化財保護部
伊勢文化舎 『伊勢のお白石持-町衆の心と技を伝える-』
平成25年11月 伊勢文化舎
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