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河崎周辺から大湊・神社方面 施設

河崎の街並


 戦前は宇治山田の魚類は志摩方面その他から船で河崎の魚河岸に運ばれ、この市場を通して町々へ運搬されました。戦後は自動車の発達により陸上輸送へ転換し、問屋をはじめとする関連業者は協同組合を設立して船江町へ移転しました。

左:山田河崎町魚河岸 原寸:長辺14㎝×短辺9㎝     印刷:絵画研究会
中:市街河崎町    原寸:長辺13.7㎝×短辺8.7㎝ 印刷:絵画研究会
右:中画像表面

 左写真は、絵葉書集「新製 伊勢大廟 廿四枚組」のうちの一枚です。この画像は、『今昔写真集三重県絵はがき集成』に提供しました。この写真を元にに中写真が作られました。写真の切り取り方が中画像の方が広いですが、船の様子から元画像は同じものだと考えられます。大正12(1923)年のスタンプがありますのでそれ以前の撮影だと考えられます。なお、『写真集 明治 大正 昭和 伊勢 二見 小俣』には、画像は異なりますが同じ街並みの写真が掲載されており、説明文に大正初期の頃のものとあります。よって、大正期の写真ではないかと考えられます。中橋から北新橋に向かって撮影されたものです。

左:伊勢河崎町魚市  原寸:長辺13.9㎝×短辺9㎝     
右:表面


左:河崎町魚市場  原寸:長辺14㎝×短辺9㎝     
右:表面

 この写真は、北新橋から中橋の方面に向かって撮影したものと考えられます。表面に「郵便はがき」とありますので、昭和8(1933)年以降のに撮影されたものだと考えられます。


中橋 原寸:長辺42.1㎝×短辺35㎝



令和3年3月31日撮影
左:中橋から北新橋を望む  右:中橋左岸より東を望む



〔参考文献〕
西川洋監修  『今昔写真集三重県絵はがき集成』 平成18年12月 樹林舎
                                p.105
写真集伊勢編集委員会編 『写真集 明治 大正 昭和 伊勢 二見 小俣』
                       昭和61年8月 国書刊行会
                                p.15


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