宇治山田駅・古市・倉田山界隈 旅館
麻吉旅館
麻吉旅館は十返舎一九の『東海道中膝栗毛』第五編追加に「モシこうしようかいな。これから柏屋の松の間をおめにかけふわいな。ただし麻吉へお供しようかいな」と出てくる旅館です。よってこれが成立した文化3(1806)年には著名な旅館であったと考えられます。
古市が隆盛していた頃は常に20名以上の専属の芸者を抱えていました。伊勢音頭の舞台も備えており、浮世絵にも描かれているそうです。
I様所蔵「絵葉賀喜 伊勢山田市 麻吉事 旅館御料理天南第一楼」
左:たとう 原寸長辺14.4㎝×短辺9.2㎝
右:絵葉書表面 原寸長辺13.8㎝×短辺9㎝