宇治山田駅・古市・倉田山界隈 旅館
両口屋
両口屋の前身は、間の山坂下左側にあった一志屋です。一志屋は大正初年に焼失しました。古市町の長盛座の横にありました両口屋勘十郎の名跡をそのまま継ぎ、両口屋となりました。昭和2年8月29日の火災で一度焼失しましたが、その後同じ敷地に再建されました。この建物も焼失しましたが、その後現三交バス倭町バス停の三叉路の角にあった角屋(旅館兼すしや)を両口屋が買い取り、昭和45年まで営業をしていたそうです。昭和2年の火災の後に再建された両口屋の絵葉書です。
両口屋絵葉書1
左:たとう(広げた状態) 原寸縦17㎝×横19.7㎝
右:絵葉書表面 原寸縦9㎝×横13.9㎝ 印刷所:絵画研究会印刷工芸社
左:全景 中:表座敷の一部 右:裏座敷
左:浴場・洗面所 右:庭園
両口屋絵葉書2
左:たとう(広げた状態) 原寸縦16.8㎝×横19.8㎝
右:絵葉書表面 原寸縦9㎝×横14.1㎝ 印刷所:絵画研究会
絵葉書表面画像の左下に絵画研究会のマークが印刷されています。
左:全景 右:バルコニー
左:表座敷 中:表座敷の一部 右:浴室
両口屋年賀状
左:裏面 右:表面 原寸縦14.2㎝×横9㎝
昭和丁丑〔12(1937)〕年1月1日に投函されたものです。
平成20年10月11日撮影
写真奥白い車手前のコーラの自販機の辺りに長盛座(口の芝居)跡の石碑が建っています。その手前一帯が両口屋旅館跡地です。
倭町バス停前三叉路
左・中・右:平成19(2007)年5月5日撮影
左:平成20年1月1日撮影
右:平成24年12月31日撮影
現在は徳田ファミリークリニックさんの駐車場になっています。
〔参考文献〕
野村可通 『伊勢の古市あれこれ 道歌の巻』 昭和51年3月
三重県郷土資料刊行会 p.52
野村可通 『伊勢の古市夜話 長嶺炉談』 昭和51年7月
三重県郷土資料刊行会 p.64~66
写真集伊勢編集委員会編 『写真集 明治 大正 昭和 伊勢 二見 小俣』
昭和61年8月 国書刊行会 p.81
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