
宇治山田駅・古市・倉田山界隈 旅館
杉本屋
杉本屋は旅館も併設している大店で屋号は菊寿楼です。江戸末期の3階建ての木造建築物は昭和14年3月5日の火事で備前屋と共に消失しました。すぐに再建されましたが、営業するには至りませんでした。その建物も戦災で消失しました。
伊勢古市杉本屋 伊勢おんど菊の寿 原寸縦37.6㎝×横52.9㎝
左端欄外に「明治二十三年三月八日印刷 同年同月十日御届」「三重県度会郡宇治山田町大字河崎町三百十六番屋敷著者兼印刷人古川嘉兵衛 同町大字中之町八十番屋敷発行人荒川芳八」とあります。
杉本屋絵葉書
右:たとう 原寸縦17.5㎝×横9.9㎝
左:表面 原寸縦9.1㎝×横14.1㎝
左:全景 中:廊下 右:建物の一部
左:伊勢音頭 右:庭園
1枚だけで入手したもの
伊勢古市旅館(菊寿楼)杉本屋
原寸縦8.8㎝×横13.9㎝
表面に「名古屋坂野写真版印刷所製」とあります。
平成29年12月29日撮影
絵葉書とは撮影方向が逆ですが、写真中央の砂利が敷いていてある空き地からその奥一帯が杉本屋の場所だと考えられます。
〔参考文献〕
写真集伊勢編集委員会編 『写真集 明治 大正 昭和 伊勢 二見 小俣』
昭和61年8月 国書刊行会 p.95
©2020 sadanai