宮川~外宮界隈 施設・商店
神宮撤下御物陳列所
現在の神宮文庫の地に、「神宮撤下御物陳列所」がありました。
この建物は、明治36(1903)年大阪で行われた内国勧業博覧会の開催に際して、その三重県協賛会と神苑会が完成させたものです。敷地面積は1604坪、建坪は90坪余りです。翌37年に神宮司庁に献納され、撤下御装束神宝を公開展示しました。明治45(1912)年に閉鎖され、この建物は農業館の後方に移築されました。平成元(1989)年、第61回式年遷宮の付帯事業である神宮美術館の建設に伴い、農業館が閉館・撤去されました。これに併せ、神宮撤下御物陳列所の建物は、おかげ横丁に再移築されました。煙草と宝くじの販売店である「つぼや」となっています。
伊勢倉田山
左:裏面 原寸縦18.2㎝×横9.6㎝ 右:表面
明治44年5月10日のスタンプが捺されています。スタンプ右側の建物が撤下御物陳列所です。
令和3年2月29日撮影
元は2階建だったものを平屋に改築しているようです。
〔参考文献〕
藤井清司編 『神苑会史料』 明治44年12月 神苑会清算人事務所
P.985
倉田正邦 『宇治山田年代記』 昭和57年5月 三重県郷土資料刊行会
p.164
岡田登監修・執筆 『写真アルバム伊勢・志摩の昭和』
平成25年9月 樹林舎
p.116
〔参考HP〕
「神宮の博物館」神宮徴古館・農業館 歴史詳細
令和3年9月19日 最終閲覧
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